教科書が読めないひと
文字が読めることが普通ではない
現在のようにブログもSNSが進んでくると
読んで理解できないと辛いですね。
色盲(特定の色が認識できない)
であっても問題なく生活できることが多い。
しかし、文字を読んで
それを理解できないと
仕事場でも書類の提出でも困難に直面します。
「AI vs.教科書が読めないこどもたち」
にある例文から、違いが分かりますか?
以上の2文は同じ意味でしょうか?
このように問いかけるのだから違うだろう!
と考えるひともいるでしょう。
そんなひとはどこが違うか考えてください。
(答えは下へ)
誰にでもおこること
上記の問題の答えは「異なる」。
この問題に関する中学生の正答率は57%でした。
平均なので、進学校ではこんなことはない!
と思うと思います。
では、次の問題を考えてみてください。
(アミラーゼ問題といわれるもの)
デンプンを分解するが、
同じグルコースからできていても、
形が違うセルロースは分解できない。
この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる
最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。
セルロースは( )と形が違う。
どれか分かりますか?
この問題を日本人大学院生は全員不正解。
唯一正解したのは中国からの留学生でした!
文字の羅列から読み取る能力。
パソコンなどのプログラムミングを見て
これが何を表しているか分かるのは
その言語と書き方を知っているひとだけ。
それを知らないひとは
まったく分からないと思います。
日本人は比較的、識字率が高い状態が続いてきました。
江戸時代、日本では江戸(都会)の識字率は70%を超えていた。
同時期のイギリス、ロンドンの識字率は20%、
同じくフランス、パリの識字率は10%未満。
文字が読めるひとが少ないほど
統治はしやすいものなのですが、
日本は特殊な状態だったようです。
アミラーゼ問題の答えは1.デンプンでした。
本の読み聞かせ
わたしが本を読む切っ掛けになったのは
中学二年生のとき、
同級生から筒井康隆さんの本をすすめられてでした。
しかし、その内容はまったく入ってきませんでした。
それから読む習慣をつけることで
文字を読み取ることができるようになりました。
よく想像してみたください。
現在確認されている最古の文字は
1万年~4万年前。
(ヨーロッパの洞窟で見つかった文字らしきもの)
その前にどうしていたか?
もちろん、言葉や音がメインだったでしょう。
なにごとでも同じですが、
必ず上手下手があるもの。
しかし現代はこれを身に付けないと不便を強いられる。
できるなら、
本を誰かに読み聞かせることをすすめます。
他人に理解させるには
自分が理解する努力がいる。
だから教える立場になると、
それまで気づかなかったことに気づくようになる。
教科書が読み取れないと
もっと複雑なことに対処することが難しくなります。
お子さんにも確認しておいたほうがいいかもしれませんね。
最後まで
読んでいただき有難うございます。
これからよろしくお願いします。