プロ選手でも陥ること
人生はながい
高校野球の地方予選が終わりを迎えてきました。
プロ野球は私たちに感動と楽しさを提供してくれます。
しかし、高校野球は生徒の教育の一環でおこなわれているもので、
観客のためにあるものではない。
そして選手も学習、自身の成長の一環として部活に所属している。
漫画やドラマのように
部活で困難(怪我など)を乗り越え、活躍して勝利を勝ち取る。
そこで人生が終わるのならいいでしょう。
しかし、まだ人生の入り口に立っているだけ。
大船渡高校の佐々木投手を決勝で使わず、
負けてしまいました。
しかし、野球はチーム競技、
今回は温存という状態でしたが、
怪我でマウンドに立てない可能性もあった。
そう考えると負けたのはチーム力の問題になる!
骨はまだ成長中
人の筋力が最も充実するのは18歳~25歳と考えられています。
その後はゆっくり衰えはじめるが、
その代わりに身体を操る能力が高くなってくる。
よく若い時は力で相手を圧倒する。
と表現しますが、それが若い人の武器である以上そうなる。
その力による刺激が骨をつくる。
高校生からプロ選手になったとき、まずは身体つくりをはじめます。
少しずつ筋力をつけ、球威を上げて、持久力も上げていく。
プロはそれまでの野球と違って、
基本的には常に真剣勝負。
高校生の試合では力の差があり、常に同レベルという訳ではない。
しかもプロ野球は7ヶ月間、試合が基本。
ではアマチュアはどうが?
試合と練習、どちらに多くの時間を費やすか?
その基礎をつくるのが学生時代!
能力のピークをいつに持ってくるか?
これはどんなスポーツにもいえること。
学生時代に活躍した人がプロになったり、
オリンピック選手になったりするとは限らない。
そうかと思えば大学生ぐらいで才能が開花しはじめ、
プロやオリンピック選手になる人もいる。
この辺が指導者にとって難しい判断になる。
どうしても、自分が指導しているうちに活躍してほしくなる。
(それが自身の評価に繋がる)
いままではそれで良かったのでしょう。
しかし、プロ選手を目指す人の数は少子化で減ってきている。
いかにプロとしてやっていける選手を育てるか?
プロになる。ではなく、プロとして活躍できるか!!
学校の勉強に例えると、
大学まで勉強して社会人として仕事をはじめたけど、
能力が足りず、足踏みしてしまう。
学生時代に能力を使い切ってしまっては、
社会に出ての伸びしろまで奪ってしまう。
それでは、それまでの努力が無駄に感じて、
結果的に自分を責めてしまう。
過去と未来は違う
プロ野球でシーズンがはじまってから怪我をして
その年は棒に振ってしまうことがある。
そしてシーズンオフになると調整をして来シーズンに備える。
それが続いてしまえば、大きな実績がない選手は数年でそのチームにいられなくなる。
以前は、学生時代の練習に耐えられ、試合を連戦しても
壊れない人がプロ選手になった。
これからは、
いかにプロで長く活躍できる選手を育てるか?
そんな時代に突入している。
選手も自分がどれぐらいの強度に耐えられるか?
そして指導者(会社の上司)も自分の過去の経験をいかして、
育てることと、育った状態(能力を引き出せた状態)を
維持させることに意識を持っていく時期になるでしょう。
その中で生きて行く自分を意識して、
自分を変えていくことが大事になりますね。